JAL SAAB340B (1992〜)


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機種概要

SAAB340は、スウェーデンのサーブ社が開発した双発ターボプロップ旅客機である。
DHC-6ツインオターやドルニエDo228などの「コミューター機」より一回り大きく、30席クラスのキャパシティを持つ。
胴体がDHC-8などに比べて細いためキャビンは1-2配置の横3列となり、オーバーヘッドストウェッジは2列側のみに設置される。
小型のプロペラ機でありながらグラスコクピットを採用するなど、先端技術が多く盛り込まれているのも大きな特徴だ。
バリエーションは初期型の340A、エンジンの性能を向上した340B、そして翼端を延長して空力性能を改善した340B-WTがある。
巡航速度は520km/hとこのクラスでは非常に速く、1200m滑走路で運用できる離着陸性能と相まって世界中で運航されている。

1992年から、日本エアシステム(JAS)の子会社であった日本エアコミューター(JAC)が本機種を11機導入、運航している。
会社設立当初からの運航機材であるDo228と、JASから西日本ローカル線のために移管されたYS-11のちょうど中間にあたるポジションだ。
YS-11で1往復の路線を本機種で2往復にして利便性を上げたり、適度なサイズを活かした新路線を開設するなどJACの主力として活躍してきた。
そして、1998年には旭川−釧路などの北海道内ローカル線のために設立された北海道エアシステム(HAC)の機材としても本機種が選定された。
HAC機は3機が導入され、機首自体は改良型の340B-WTであるがJAC機と共通の36席仕様に統一されている。
JALとJASの統合により両社ともJALグループの一員になり、グループ統一カラーであるサンアーク塗装に塗り替えられた。
本機種はJALグループで最も小さいフリートとして活躍を続けているが、後継機のATR42-600にバトンを渡して引退の時が迫っている。


日本エアコミューター SAAB340B
SAAB 340B (JA 8886) 日本エアコミューター

フリートリスト
登録記号 運航会社 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 座席仕様 備考
JA 8594 JAC 340B 399 1996.07 Y36 (P01)
JA 8642 JAC 340B 365 1994.12 2019.04 売却(情報収集中)
JA 8649 JAC 340B 368 1995.06 2017.12 売却 現エアラロトンガ E5-SMW
JA 8703 JAC 340B 355 1994.01 Y36 (P01)
JA 8704 JAC 340B 361 1995.01 2017.06 売却 ユタ銀行 N361CL 整備保存
JA 8886 JAC 340B 281 1992.02 2016.04 売却 現スカイバハマ C6-SBM
JA 8887 JAC 340B 308 1992.08 2015.03 アメリカで部品取り解体
JA 8888 JAC 340B 331 1993.02 2018.06 売却 ユタ銀行 N331CL 整備保存
JA 8900 JAC 340B 378 1996.01 Y36 (P01) 旧塗装
JA 001C JAC 340B 419 1997.06 2018.11 売却 ユタ銀行 N419CL 整備保存
JA 002C JAC 340B-WT 459 1999.09 Y36 (P01)
JA 01HC HAC 340B-WT 432 1998.02 Y36 (P01) 元Happy Air Connection
JA 02HC HAC 340B-WT 440 1998.06 Y36 (P01)
JA 03HC HAC 340B-WT 458 1999.09 Y36 (P01)

スペック
SAAB340B (JAC) SAAB340B-WT (JAC/HAC)
Q11
全長 19.7 m
全幅 21.4 m 22.8 m
全高 7.0 m
巡航速度 504 km/h 463 km/h
航続距離 1,810 km 1,417 km
最大離陸重量 12.7 t 12.9 t
エンジン GE CT7-9B 1,870 SHP ×2
座席数 Y36

塗装バリエーション
北海道エアシステム SAAB340B
SAAB 340B-WT (JA 01HC) 北海道エアシステム

日本エアコミューター SAAB340B
SAAB 340B (JA 8887) 日本エアコミューター旧塗装

北海道エアシステム SAAB340B
SAAB 340B-WT (JA 02HC) 北海道エアシステム旧塗装

参考文献

「日本のエアライン2009-2010」 イカロス出版, 2009年


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