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BOEING B747-400 / 400ER / 400D

B747-400はアメリカを代表する航空機メーカー、ボーイングが開発した大型旅客機である。
「ジャンボ」の愛称で知られるボーイングB747の新世代モデルとして1985年に開発がスタートした。
機体は2階席が延長されたB747-300をベースとしてコクピットをハイテク化して2人乗務とし、
翼端にはウィングレットを装着して航続距離を13000kmクラスと大幅に伸ばした。
300型以前の在来型ジャンボと比べると外観ではウィングレット以外に大きな違いが見受けられないが、
コクピット・キャビンをはじめとして内部は「ほぼ別物」に生まれ変わっている。

1988年4月に初飛行し、1989年1月にローンチカスタマーであるノースウエスト航空に納入されて以来、
世界最大を誇るキャパシティと長い航続距離、そして双発機に負けない経済性で
世界各国のエアラインから600機を超す受注を集め、15年以上にわたって「空の帝王」として君臨し続けてきた。

B747-400旅客型の派生モデルとしてB747-400DとB747-400ERがある。
400Dは短距離の日本国内線に特化した「SRバージョン」として開発され、
頻繁な離着陸に耐えるように機体構造を強化する一方で、
ウィングレットなどの長距離飛行のための装備を外して重量を軽くしている。
400Dを発注したエアラインは日本航空と全日空の2社のみで、1991年10月に初号機が日本航空に納入された。
一方の400ERは、燃料タンクを増設しハイパワーエンジンを積んだ長距離モデルで、
現在唯一のカスタマーであるカンタス航空に2002年10月に初納入された。

2000年代に入るとエアバスの超大型旅客機A380の開発が本格化するとともに、
同じボーイングの大型双発機B777-300ERの登場により旅客型B747-400の発注にはかげりが見え始め、
現在のところ新規発注はすべて貨物型という状況である。
ボーイングではB747シリーズの巻き返しを図るべく、B787のテクノロジーをフィードバックして
「B747-8インターコンチネンタル」の名称で次世代B747をローンチしたが、
相変わらずB777-300ERに食われる形で苦戦が続いているのが実情だ。


シンガポール航空 BOEING B747-412 (9V-SPN) @成田空港 2006.08.31
「メガトップ」の愛称でシンガポール航空のフラッグシップとして活躍してきたダッシュ400。


チャイナエアライン BOEING B747-409 (B-18215) @成田空港 2006.08.31
4発エンジンを全開にして力強く離陸するB744の姿は、飛行機ファンのみならず多くの人々を惹きつけてきた。


キャセイパシフィック航空 BOEING B747-467 (B-HUG) @成田空港 2006.08.31
B747-400は、キャセイのようにクラシックジャンボの時代から飛ばし続けてきたエアラインが多い。


ルフトハンザドイツ航空 BOEING B747-430 (D-ABVW) @成田空港 2006.08.31
長距離を飛ぶヨーロッパ線のジャンボ、離陸する姿はまさに圧巻だ。


ブリティッシュエアウェイズ BOEING B747-436 (G-CIVO) @成田空港 2006.08.31
燃料を満載して主翼がたわんでいるのが分かる。スピードバードはこれからロンドンへひとっ飛び!


大韓航空 BOEING B747-4B5 (HL 7493) @関西空港 2005.05.02
双発機全盛の時代でも、やはり2階席を備えたジャンボの存在感は格別だ。


タイ国際航空 BOEING B747-4D7 (HS-TGR) @関西空港 2005.04.29
関空のRWY24にタッチダウンしようとしている、タイ国際航空旧塗装のB744。


ユナイテッド航空 BOEING B747-422 (N 119UA) @成田空港 2006.08.31
濃色系塗装のユナイテッド航空機は、ジャンボの重量感をさらに強調する。

B747-400 B747-400ER B747-400D
全長 70.7 m
全幅 64.4 m 59.9 m
全高 19.4 m
巡航速度 905 km/h
航続距離 13,400 km 14,260 km 4,170 km
最大座席数 416 594

参考文献
青木謙知,「旅客機年鑑2008-2009」,イカロス出版,2008年
Airliners.net - Aircraft Data



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